日本酒検定3級 過去問分析8

日本酒検定

3/11(土)の試験が目前に迫るタイミングで、不手際によりデータを壊してしまいました。解説はおいおい、ということになりますが、2021年ころにFBOサイトに掲載されていた問題と解答を確認します。

2023/4/4解説を追記しました。

 

問21 全国各地で地酒が登場し始めたのはいつ頃か。

1.奈良時代
2.平安時代
3.戦国時代
4.江戸時代

・奈良時代までは朝廷直属の酒造組織で日本酒は造られていた
・平安時代頃から僧侶が寺院で日本酒を作り始めるようになりこれを「僧坊酒」と呼ぶ
・戦国時代には僧坊酒が衰退し、豊臣秀吉が京都で開催した醍醐の花見では、全国各地の地酒を取り寄せて振舞われた
・江戸時代になると現代でも通用する日本酒造りの基盤がほぼ完成する

正解は、3.戦国時代

 

問22 次のうち、日本三大杜氏に含まれない杜氏はどれか。

1.南部杜氏
2.越後杜氏
3.山田杜氏
4.丹波杜氏

日本三大杜氏は次のとおりです
・岩手県の南部杜氏
・新潟県の越後杜氏
・兵庫県の丹波杜氏

正解は、3.山田杜氏

 

問23 京都府伏見地区で使用されていた仕込み水は何と呼ばれていたか。

1.都水
2.宮水
3.御香水
4.神恵水

・灘の宮水(中硬水)を使用した酒が「男酒」として有
・京都府伏見地区の御香水(軟水)を使用したやわらかな口当たりのものは「女酒」とよばれる

正解は、3.御香水

 

問24 明治時代に開発された技法はどれか。

1.生酛
2.瓶内2次発酵
3.山廃酛
4.吟醸酒

・明治時代には西洋の微生物学が導入されるようになり1904(明37)年に国立醸造試験所が設立
・乳酸を添加して安全に醸造する手法(速醸法)が開発
・重労働である米をすり潰す作業に変わる手法(山廃酛)が開発

正解は、3.山廃酛

 

問25 特級、一級などの級別制度が定められた年はいつか。

1.1927年
2.1943年
3.1953年
4.1964年

・昭和になると戦争の影響が色濃くなり酒税の回収を確実にするために1938(昭13)年に免許制度
・1943(昭18年)には酒類のすべてが配給制となり、級別制度(特級、一級など)が設けられた

正解は、2.1943年

 

問26 富国強兵のもと、1899(明32)年に禁止となったものはどれか。

1.桶買い
2.生酛造り
3.自家醸造
4.級別制度

・明治時代に入ると政府は富国強兵策を進め、酒税の徴収を強化し、1899(明32)年に自家醸造と消費を完全に禁止し、各家庭で伝承されてきたどぶろく造りが衰退する

正解は、3.自家醸造

 

問27 2019年現在、日本酒を最も輸入している国・地域はどこか(金額、数量ともに)。

1.アメリカ合衆国
2.中国
3.韓国
4.台湾

・2017年の日本酒の国(地域)別輸出状況(数量順)では、アメリカ(25.9%)、大韓民国(18.7%)、台湾(10.6%)の順
・2017年の日本酒の国(地域)別輸出状況(金額順)では、アメリカ(33.3%)、香港(16.9%)、大韓民国(10.0%)の順

正解は、1.アメリカ合衆国

 

問28 主に「大吟醸酒」や「吟醸酒」と表記されたものが該当するタイプはどれか。

1.葷酒 香りの高いタイプ
2.爽酒 軽快でなめらかなタイプ
3.醇酒 コクのあるタイプ
4.熟酒 熟成タイプ

・「大吟醸酒」や「吟醸酒」は葷酒(香りの高いタイプ)に該当する

正解は、1.葷酒 香りの高いタイプ

 

問29 特定名所酒にかかわらず、5年以上(特に10年以上)熟成させたものが該当するタイプはどれか。

1.葷酒 香りの高いタイプ
2.爽酒 軽快でなめらかなタイプ
3.醇酒 コクのあるタイプ
4.熟酒 熟成タイプ

・5年以上(特に10年以上)熟成させたものは、熟酒(熟成タイプ)に該当する

正解は、4.熟酒 熟成タイプ

 

問30 1990年代の吟醸酒ブームの際に人気となったタイプはどれか。

1.葷酒 香りの高いタイプ
2.爽酒 軽快でなめらかなタイプ
3.醇酒 コクのあるタイプ
4.熟酒 熟成タイプ

・1970~80年代には端麗辛口ブームが起こり、爽酒(軽快でなめらかなタイプ)が人気となる
・1980年代のバブル景気とともに吟醸酒・大純情酒が起こる
・葷酒(香りの高いタイプ)は主に吟醸酒・大純情酒が該当する

正解は、1.葷酒 香りの高いタイプ

 

過去問分析8は以上となります。

 

 

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