日本酒検定準1級 2023年9月 回答解説5 

日本酒検定

2023年9月に実施された準1級試験問題の解答解説を作成してみました。準1級を受験される方はもちろん、2級、1級の受験者にも有益な内容になると思います。

 

問41 5勺をミリリットル換算すると何mLになるか選択肢より一つ選べ。

1.45 ml
2.72 ml
3.90 ml
4.180 ml

1勺=18mlなので、5勺=90mlである。

主なボトルの容量と量の単位(テキストP186)からの出題

正解は、3.90 ml

 

問42 上燗が指す温度を選択肢より一つ選べ。

1.約35°C
2.約40°C
3.約45°C
4.約50°C

・35℃は人肌燗
・40°Cはぬる燗
・45°Cは上燗
・50℃は熱燗
35℃の人肌燗は忘れにくいので基準として覚えると良いかもしれません。

提供温度の表現方法(テキストP189)からの出題

正解は、3.約45°C

 

問43 直火燗の説明として誤ったものを選択肢より一つ選べ。

1.アルコールの揮発が早い
2.鍋やヤカンに入れた日本酒をそのまま加熱する
3.湯煎より早く仕上がる
4.温度コントロールがしやすい

直火燗の説明は次のとおり。
・鍋やヤカンに入れた日本酒をそのまま加熱する
・アルコールの揮発が早い
・湯煎より早く仕上がる
・温度コントロールがしにくい

提供温度の設定方法(テキストP191~193)からの出題

正解は、4.温度コントロールがしやすい

 

問44 長石などを含む粘土を原料とし、釉薬を使用せず高温で焼き上げたものを選択肢より一つ選べ。

1.備前焼
2.有田焼
3.唐津燒
4.九谷焼

・唐津燒は粘土を原料とし、釉薬を使用したもので陶器
・有田焼、九谷焼は陶石と呼ばれる石の粉と粘土を原料としたもので磁器
・備前焼は長石などを含む粘土を原料とし、釉薬を使用せず高温で焼き上げたもので炻器または焼締

素材による分類(テキストP194~196)からの出題

正解は、1.備前焼

 

問45 16世紀ごろに生産が始まり、素朴で味わい深い見た目から、茶の湯の世界で重宝されたものを選択肢より一つ選べ。

1.唐津燒
2.伊万里焼
3.信楽焼
4.九谷焼

・唐津燒は16世紀ごろに生産が始まり、素朴で味わい深い見た目から、茶の湯の世界で重宝されたもの
・伊万里焼は美しく透き通るような白磁が特徴で、鮮やかな絵付けが施されるもの
・信楽焼は独特の肌の粗さと素朴さがあり、千利休らさまざまな茶人から愛されたもの
・九谷焼は「絵付け無くして久谷なし」と言われるほど絵付けが人気で、17世紀が起源のもの

コラム全国の代表的な酒器例(テキストP208~213)からの出題

正解は、1.唐津燒

 

問46 2007 年農林水産省選定郷土料理百選の中で、新潟県の郷土料理に選定されているものを選択肢より一つ選べ。

1.卓袱料理
2.のっぺい汁
3.須古寿司
4.鱒寿司

・卓袱(しっぽく)料理は長崎県の郷土料理
・のっぺい汁は新潟県の郷土料理
・須古寿司は佐賀県の郷土料理
・鱒寿司は富山県の郷土料理
なお、ぬっぺい汁は岩手県の郷土料理なので注意する。

コラム各都道府県の特産品と郷土料理(テキストP220~234)からの出題

正解は、2.のっぺい汁

 

問47 二十四節季の名称と説明の組み合わせで認っているものを選択肢より一つ選べ。

1.啓蟄/説明:冬の間眠っていた虫たちがい出して活動を始める時季
2.処暑/説明:日差しの強さが増し、夏の気配が高まってくる頃
3.小暑/説明:梅雨も終わり、夏の太陽が照り付け気温も上昇する時季
4.大雪/説明:山だけではなく、里の方でも雪が本格的に降るようになる頃

・啓蟄は冬の間眠っていた虫たちがい出して活動を始める時季
・処暑は暑さも少しやわらいでくるころ
・小暑は梅雨も終わり、夏の太陽が照り付け気温も上昇する時季
・大雪は山だけではなく、里の方でも雪が本格的に降るようになる頃
・立夏は処暑は日差しの強さが増し、夏の気配が高まってくる頃

二十四節季一覧(テキストP256~257)からの出題

正解は、2.処暑/説明:日差しの強さが増し、夏の気配が高まってくる頃

 

問48 ドライバーが酒気帯び運転をして検挙された場合、車両同乗者への罰則を選択肢より選べ。

1.罰則なし
2.2年以下の感役又は30万円以下の罰金
3.3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
4.5年以下の懲役又は100万円以下の罰金

ドライバーが酒気帯び運転をしていた場合そのことを知りながら車に乗っていた同乗者は2年以下の懲役または30万円以下の罰金を科される。なお、酒酔い運転をしていた場合は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される。

道路交通法117条からの出題

正解は、2.2年以下の感役又は30万円以下の罰金

 

問49 東京消防庁発表、令和充年における都内の急性アルコール中毒での搬送者のうち、20代未満および20代の合計数の割合を選択肢より一つ選べ。

1.約20%
2.約30%
3.約40%
4.約50%

急性アルコール中毒で搬送された人を年代別に見てみると、男女ともに20歳代の人数が抜きんでて多いことが分かります。理由として、経験の浅さから自分の適量が分からず、無謀な飲酒をしてしまうことなどが考えられます。一緒に飲んでいる周りの人も、節度ある飲酒について注意を払うことが重要です。

飲酒事故データからの出題

正解は、4.約50%

 

問50 公益社団法人アルコール健康医学協会が提唱する、“適正飲酒の 10か条”の要件に含まないものを選択肢より一つ選べ。

1.アルコール、薬と一緒は危険です
2.飲まないで、妊娠中と授乳期は
3.やめようよ、きりなく長い飲み続け
4.泣かないで、お酒が君を癒すから

1.談笑し 楽しく飲むのが基本です
2.食べながら 適量範囲でゆっくりと
3.強い酒 薄めて飲むのがオススメです
4.つくろうよ 週に二日は休肝日
5.やめようよ きりなく長い飲み続け
6.許さない 他人(ひと)への無理強い・イッキ飲み
7.アルコール 薬と一緒は危険です
8.飲まないで 妊娠中と授乳期は
9.飲酒後の運動・入浴 要注意
10.肝臓など 定期検査を忘れずに
泣かないで、お酒が君を癒すからは誤りです。

適正飲酒の10か条からの出題

正解は、4.泣かないで、お酒が君を癒すから

 

以上で回答解説5は終了です。最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

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