日本酒検定3級 過去問分析4

日本酒検定

はじめに

日本酒検定へのチャレンジで過去問の分析は4回目となりますね。試験日と試験会場も決まりましたので4月上旬の試験に向けて、3級試験についてはこれからの2週間で一気に仕上げる予定です。
 さて、通常の場合試験の過去問分析というのは、数回の過去問を準備して実施するものです。しかし、日本酒検定の3級については前回試験のものしか過去問がありません。そのため1回分の分析となり、その内容は網羅性に乏しいものとなる可能性があります。ただ、試験範囲がテキスト「酒仙人直伝 よくわかる日本酒」に限定されていることと、合格ラインが70%の正答率、また、約半数の合格率ということで、おそらくなんとかなるのではないかという判断をしています。今年の9月には2級試験も予定していますが、2級までは1回分の過去問分析でなんとか合格したいな・・・と思っています。

これまでと同様ですが、前回試験の過去問をみると試験の出題傾向がわかります。

・問28~問41のうち7問は日本酒の分類とその特徴に関する問題です。

そこで、過去問分析4として日本酒の分類とその特徴についてまとめてみました。

日本酒の分類チャート

下記のように、香り(高い・低い)と味(複雑・単純)の軸により4分類します。
薫酒(香りが高く単純な味)
爽酒(香りが低く単純な味)
醇酒(香りが低く複雑な味)
熟酒(香りが高く複雑な味)

薫酒の特徴

該当する日本酒
「大吟醸酒」「吟醸酒」が主に該当するが、「純米酒」や「無濾過生原酒」でも「吟醸酵母」を使用したものには該当するものがある。

好まれる状況
新酒のリリースされる春、山菜・ハーブなど薫り高い食材とのマッチ、食前酒、女性に好まれる、ホームパーティー、女子会、ワイン通・外国人の多いシーン。

個性を活かす温度帯
冷やしすぎると香りが消え、温度が高いと軽快ですっきりした味わいが消えるので10~15℃が理想的。

理想の酒器
フルーティーな香りを引き出す、ワイングラスなど湾曲性の高いもの、上に広がったラッパ型など。

相性の良い料理
「華やかな香り」「清涼な風味」「やわらかな甘み」をもつものが理想、柑橘類を添える料理、果実そのものを使用した料理が同調する。食前酒に向くので前菜系料理も。

爽酒の特徴

該当する日本酒
「普通酒」「本醸造酒」「生酒」が該当し、新潟県産や北海道産など淡麗な日本酒造りをコンセプトにする地域で多くみられる。

好まれる状況
日々の晩酌むき、すっきりさが夏向き、アウトドア、宴会や大人数のパーティー、日本酒を初めて飲む人。

個性を活かす温度帯
個性を活かす温度帯は、冷やすことでより美味しく5~10℃が理想も、普通酒や本醸造酒には熱燗向きのものもあり。

理想の酒器
温度が上がる前に飲める小ぶりのもの、切子など涼やかな装飾も合う。

相性の良い料理
幅広いが、「軽快な旨味」「淡い味付け」「爽やかな風味」を持つ料理と同調させるのが理想、同調以外では、味わいの濃厚な料理や油脂成分の多い料理を食べた後のウォッシュリセット効果も。

醇酒の特徴

該当する日本酒
主に純米酒、とくに「生酛」「山廃酛」が典型的で、「無濾過生原酒」といった香味要素の多いもの、アルコール度数の高い「原酒」など。

好まれる状況
熱燗に向き、秋鮭、寒鰤、ジビエ料理など油ののった食材と相性が良く秋冬向き、伝統的な和の雰囲気、日本酒通が好む。

個性を活かす温度帯
旨味やコクを引き出すために冷やしすぎないほうが良く18~20℃が理想的、ぬる燗にも向いている。

理想の酒器
陶器や陶磁器がふさわしく、濃厚な味わいを活かすには大きな形状、口径に厚みのあるもの、ワイングラスならボルドー型がふさわしい。

相性の良い料理
「豊富な旨味」「濃厚な味付け」「適度に効いた塩分」を持つ料理と合わせるのが理想的、チーズやバター杜も好相性で、イカの塩辛、カラスミ、コノワタなどの珍味類も良い。

熟酒の特徴

該当する日本酒
「古酒」「長期熟成酒」などと表記されたものが主に該当、特定名称酒の表記に関わらず3年以上(とくに10年以上)熟成させたもの。

好まれる状況
少量をゆっくり、冬場、食後酒、バーなどの落ち着いた雰囲気、中国料理とのマッチング、グラスなどにもこだわりたい。

個性を活かす温度帯
軽快な香味のものはやや低め、重厚な香味のものはやや高めが望ましく、15~25℃が理想的。

理想の酒器
琥珀のような色調が生える透明グラス、白の磁器、内側が金塗りの漆器などが好ましい。ブランデーグラスのような湾曲性の高い形状が理想的だが、初めて飲む人にはショットグラスも良い。

相性の良い料理
濃厚な味わいのため料理を選ぶ傾向にあるが、「風味の強い調味料」「油脂成分の多い料理」「深く煮て焦げ味を持つ料理」「スパイスを利かせた料理」「熟成したチーズ」などと同調、濃厚な甘さを持つデザートとも同調する。

手応えは?

 以上のように全て記憶するのはなかなか大変ですが、それぞれに通底した共通の特徴のようなものがあるので、結構記憶できるような感じもしています。ただし、試験の合格だけが目標ではありませんので、これを踏まえてテイスティングとなると、本当に難しく、まだまだ訓練が必要ではありますが。

それでは最後までご覧いただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました