日本酒検定準1級 過去問分析3

日本酒検定

日本酒検定2020年の試験問題を確認していきます。過去問分析3では問21~30がが対象です。

 

問21 「製品品質表示基準」に基づき、日本酒容器やラベルに表示できないものはどれか

1.国や地方公共団体からの受賞内容
2.官公庁御用達であるという内容
3.品質の良さを表わす「極上」
4.精製後にアルコール1%未満の加水調整をした「原酒」

・表示禁止事項は「最高」「第一」「代表」などの最上級を意味する用語
・官公庁御用達またはそれに類似する用語
・特定名称酒以外の清酒について特定名称種に類似する用語

解答2.官公庁御用達であるという内容

 

問22 日本酒の酒造年度の表記として正しいものはどれか

1. 30RY 2. 30FY 3. 30BY 4. 30CY

・「BY」(ブリュワーイヤー)
・7月1日を初日とし、翌6月30日までを区分
・「29BY」は平成29年7月1日~平成30年6月30日に造られたということ

正解は3. 30BY

 

問23 日本の飲酒に関して「歌舞伎酒」や「人情嗜酒」などと書かれた3世紀ごろの文献はどれか

1.宋書 2.梁書 3.三国志 4.漢書

・三国志の中に「歌舞伎酒」や「人情嗜酒」などと記述されている

正解は3.三国志

 

問24 日本酒の起源とされる説に当てはまらないものはどれか

1.稲穂についた酵母を利用した酒 2.口噛みの酒
3.カビを利用した酒       4.中国伝来の麹を利用した酒

・起源説には次のものがある
・口噛みの酒
・カビを利用した酒
・中国から伝来した麹を利用した酒

正解は1.稲穂についた酵母を利用した酒

 

問25 日本酒発祥の地とされているのはどこか

1.奈良県桜井市 2.岐阜県大野郡 3.京都市左京区 4.島根県出雲地方

・スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する際に「八塩折の酒」を飲ませたという逸話がある島根県出雲地方が日本酒発祥の地とされる

正解は4.島根県出雲地方

 

問26 僧坊酒が衰退した後、諸白を改良して高品質・大量生産の製法で好評を博した酒はどれか

1.菊酒 2.天野酒 3.伊丹酒 4.江川酒

・伊丹酒は諸白を改良して高品質・大量生産の製法で好評を博した
・天野酒は僧坊酒に該当する
・菊酒、江川酒は全国各地で誕生した地酒に該当する

正解は3.伊丹酒

 

問27 日本で100年以上続く蔵元はおよそどれくらいあるか

1.約100場 2.約300場 3.約500場 4.約700場

・100年以上続く企業は業種別では蔵元が最も多い
・100年以上続く蔵元は2013年では707場ある

正解は4.約700場

 

問28 蔵人の役割で、「頭」の役割に含まれないものはどれか

1.仕込み水汲み 2.麹米の引き込み 3.蔵人の指揮 4.醪仕込みの主任

・頭の役割は次のとおり
・杜氏からの指令伝達
・蔵人の指揮
・仕込み水汲み
・醪仕込み主任
・麹米の引き込みは大師か麹師の役割

正解は2.麹米の引き込み

 

問29 明治維新後、日本酒が政府のお墨付きの下、本格的に海外に進出した出来事は何か

1. 1873年ウィーン万国博覧会 2. 1888年バルセロナ万国博覧会
3. 1889年パリ万国博覧会   4. 1893年シカゴ万国博覧会

・日本酒初の海外進出は1873年のウィーン万国博覧会

正解は1. 1873年ウィーン万国博覧会 

 

問30 太平洋戦争下の日本酒に関する出来事に当てはまらないものはどれか

1.蔵元数の半減 2.アルコール添加法の普及 3.級別制度の廃止 4.酒税の配給制

・酒税法改正によりアルコール添加試験が1944(昭和19)年からアルコール添加法が普及した
・三増酒は1949(昭和24)に合法的に認められた
・太平洋戦争下、日本酒を1~4級に分類しそれぞれに異なる税率を課した
・1943(昭和18)年に酒類は配給制となった
・各地の酒屋は統廃合を余儀なくされ、約8000件あった酒蔵は戦後には約4000件となった

正解は3.級別制度の廃止

 

以上で過去問分析3は終了です。過去問分析4では問31~40を対象としますのでよろしくお願いします。

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