日本酒検定準1級 過去問分析6

日本酒検定

2023年9月9日の試験日が近づいてきましたね。
みなさまの学習の参考となることを目的に、2021年ころにFBOサイトに掲載されていた問題(おそらく過去問)とその解答を確認します。

 

問1 日本酒の輸出金額は、2006年から2017年までの間に何倍に伸長したか。

1.変わらない
2.約2倍
3.約3倍
4.約4倍

日本酒は2006年から2017年までの11年間で約輸出量が約2倍、輸出金額が約3倍になるなど、海外で人気を博すようになりました。

正解は、3.約3倍

 

問2 国内における日本酒消費量のピークはいつ頃か。

1.昭和30年頃
2.昭和40年頃
3.昭和50年頃
4.昭和60年頃

日本酒の生産量、消費量は、太平洋戦争後の高度経済成長期に一気に伸長し、昭和50年頃にピークを迎えました。

正解は、3.昭和50年頃

 

問3 もち米に含まれるデンプンはどれか。

1.アミロペクチン
2.プロテアーゼ
3.ペプチターゼ
4.グルコース

もち米はアミロースを全く含まず、アミロペクチンというデンプンのみで構成される。うるち米と比べて非常に粘り気が強く、餅や赤飯などを作る際に使用される。日本酒原料の一部として使用されることもある。

正解は、1.アミロペクチン

 

問4 兵庫県で「愛船117」と「山雄67」を交配して開発された、山田錦以上に大粒で心白も大きい酒造好適米はどれか。

1.兵庫夢錦
2.伊勢錦
3.愛山
4.玉栄

・兵庫夢錦は「菊栄」と「山田錦」と「兵系23号」を交配
・愛山は「愛船117」と「山雄67」を交配
・玉栄は「山栄」と「白菊」を交配

正解は、3.愛山

 

問5 世界保健機関(WHO)の分類基準によると、「硬水」の硬度規定はどれか。

1.12~20°dH未満
2.8~12°dH未満
3.4~8°dH未満
4.1~4°dH未満

世界保健機関(WHO)の分類基準による硬水の硬度規定は、アメリカ規定で120~180mg/l未満、ドイツ規定で8~12°dH未満である。

正解は、2.8~12°dH未満

  

問6 酒造用水である「宮水」の説明で間違っているのはどれか。

1.採集場所が海に近いため適度なナトリウムを含んでいる
2.鉄分が非常に少ない
3.地層内の濾過効果で不純物が取り除かれる
4.リンやマグネシウムを多く含んでいる

宮水は以下の特徴をもっている。
・採集場所が海に近いため適度なカリウムを含んでいる
・鉄分が非常に少ない
・地層内の濾過効果で不純物が取り除かれる
・リンやマグネシウムを多く含んでいる

正解は、1.採集場所が海に近いため適度なナトリウムを含んでいる

 

問7 日本酒製造に使用される「アスペルギルス・オリゼ」の特徴として正しいものはどれか。

1.リンゴ酸を大量に発生する
2.糖化力が強い
3.発酵力が強い
4.クエン酸を大量に生成する

黄麹菌はアスペルギルス・オリゼと呼ばれ、先端にできる胞子が黄色や黄緑色で、透過力が強い。

正解は、2.糖化力が強い

 

問8 日本酒用酵母である「花酵母」はどこで開発されたか

1.日本醸造協会
2.新潟県醸造試験場
3.東京農業大学
4.酒類総合研究所

きょうかい酵母、各都道府県の試験研究機関で開発された酵母以外にも、「野生酵母」と呼ばれる自然界に存在する酵母から日本酒用に適したものを選択し、使用することがある。例えば、東京農業大学短期大学部醸造科の田中久保教授が花の蜜に集まってくる酵母から分離した「花酵母」などがこれにあたる。

醸造か 正解は、3.東京農業大学

 

問9 酒米を精米歩合70%にするには、どれくらいの時間を要するか。

1.約10時間
2.約8時間
3.約6時間
4.約4時間

30%程度削り取るのに(精米歩合70%)約8時間、60%程度削り取るのに(精米歩合40%)約48時間、90%程度削り取るのに(精米歩合10%)は約60時間を要するとされる。

正解は、2.約8時間

 

問10 製麹において、種麹を蒸米に振りかける作業はどの工程で行うか。

1.切り返し
2.床もみ
3.仲仕事
4.盛り

蒸米を崩して床一面に広げ、次に広げた蒸米の上に種麹と呼ばれる麹菌の胞子をまんべんなく振りかける「種付け」を行い、その後胞子が均一になるように混ぜ合わせる「床もみ」という作業を行う。

正解は、2.床もみ

 

過去問分析6は以上となります。過去問分析7では問11以降を確認します。

 

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